教員コラム
【教員リレーコラム】第33回 田畑稔「国家試験受験直前4学年の年末年始」
理学療法士・作業療法士養成校の最終学年(専門職大学は4年生)は、年度末に実施される理学療法士・作業療法士国家試験受験を控えているため、年末年始は、年越し、初詣も程々に、国家試験受験へ向けた総仕上げの学修へ取り組むためのとても大切な時期となります。本学は、今年度の年末年始、4年生へ国家試験対策として、2024年12月27日から30日と2025年1月4日5日の6日間教室を開放し、国家試験対策のための学修へ集中する環境を整備し実施しました。私は、12月28日の担当でしたが、出講して来た学生は、学内で物音を何一つ立てることなく、黙々と各自の学修をしている様子は、とても心強い印象を受けました。
理学療法士・作業療法士以外の医療職の国家試験の実施も、ほぼ同時期に実施されますので、医療職の国家試験受験者は、国家試験終了するまで年越しもお正月も来ないよと私も学生の頃、当時の教員から厳しく指導されました。しかし、当時、全て対面式のグループワークだった私の時代と比べて、現在、学生を取り巻く環境も大きく様変わりし、インターネットやSNSが充実し、膨大な情報や非接触のコミュニケーションが容易に確保できるため、何時でも、何処でも国家試験対策ができると勘違いに陥りやすく、気がつくと試験対策が後手に回っている学生も存在するとのこと。
国家試験対策へ手がつかない学生は得意分野から始めることや、点数を積み上げるためには不得意分野の克服が必要なこと、各分野別にまとめることや暗記すべき項目をまとめること等は、今も変わっていません。試験問題の説明や解説ができる様になっていれば、試験問題をほぼ克服しています。このコラムが公開される頃は、国家試験まであと一ヶ月程度となります。今回、国家試験を受験する皆さんへ、残り時間は、泣いても笑っても限られています。是非とも悔いの残らない時間の使い方を心がけて下さい。皆さんのご健闘をお祈り致します。
執筆者プロフィール
田畑 稔(MINORU TABATA)
理学療法学科 教授
専門領域:内部障害(循環器病、呼吸器病、糖尿病)理学療法学、循環器内科学