教員コラム
【教員リレーコラム】第31回 井口佳晴「ウエルビーイングとは? 作業療法士として未来を支える力をつけよう!」
皆さんは「ウエルビーイング」という言葉を聞いたことがありますか?ウエルビーイングとは、心や体の健康だけでなく、自分らしく生き生きとした生活を送ることを指します。単に病気がない状態ではなく、社会とのつながりや、自分の目標や夢に向かって前向きに進むことも含まれます。
そんなウエルビーイングを実現するために、作業療法は大きな役割を果たしています。私たち作業療法学科では、日常生活での困難を抱える方々が自分らしい生活を取り戻し、再び社会に参加できるようサポートするための知識や技術を学びます。たとえば、病気やけが、障がいでできなくなったことを再びできるように支援するのが作業療法士の役割です。単に体の機能を回復させるだけでなく、その人が本当に大切にしていること、やりたいことを実現するために寄り添いながらサポートします。
では、なぜこの分野が今注目されているのでしょうか?それは、現代社会が多くのストレスや心身の問題に直面しているからです。リモートワークや社会的な孤立が進む中、心の健康や生活の質を向上させることがますます重要視されています。作業療法は、こうした時代のニーズに応え、ウエルビーイングを実現するための強力な手段となります。
作業療法学科では、専門的な医学知識はもちろん、人とのコミュニケーションや共感力を大切にし、患者さん一人ひとりの個性や希望に合わせた支援ができるような学びを提供しています。私たちの学科で学ぶことで、単に医療者としてのスキルを身につけるだけでなく、ウエルビーイングを重視した豊かな人生を支える力を養うことができます。
高校生の皆さんも、自分自身や周りの人々が「心地よく生きるためには何が必要か?」という視点で、作業療法について考えてみて下さい。あなたの手で、多くの人が自分らしい生活を取り戻す未来を作ることができるかもしれません。東京保健医療専門職大学の作業療法学科で、一緒にウエルビーイングを支えるプロフェッショナルを目指しましょう!
執筆者プロフィール
井口 佳晴(YOSHIHARU IGUCHI)
作業療法学科 講師
専門領域:身体領域