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お知らせ授業レポート

【開催報告】「車椅子再発見プロジェクト」講義が行われました

2024年12月12日、「生活環境学」(作業療法学科3年生対象)の授業で、「車椅子再発見プロジェクト」の講義が行われました。講師として株式会社松永製作所 企画室長の中村慎吾さんをお迎えしました。

講義では「車椅子の構造の弱点を踏まえた上でのシーティング」と題して、「座る姿勢」の大切さや車いすを使う「目的」について学びました。

実際の患者様の車椅子姿勢をどのように改善したかについて、写真や動画で説明していただきました。学生達も不良姿勢を作り、水飲み体験では「飲み込みにくさ」や「むせ」が起こりやすい状況を経験しました。車椅子に関するリスク管理についても具体的に事例を通して学んだ後、不良姿勢を改善するシーティング・テクニックについて背張りのマジックテープ調整を行いました。

最後に「良い姿勢で車椅子に乗ってもらうことで、その人の人生を変えることができるかもしれない」「自分達メーカーは最初から100点満点の車椅子を作ることはできない。できるだけ100点に近づけるよう努力はするけれど、現場で働くセラピストの皆さんとの協働によって、患者さんお一人おひとりにとって100点の車椅子にすることができる」と、未来の作業療法士である学生達への熱いメッセージが語られました。

受講した学生の声

  • 私達OT(作業療法士)が患者様お一人お一人に合った車椅子を提供する重要性を学ぶことができた。
  • 車椅子の細部にまでこだわりがあり、車椅子を作る企業の情熱を感じた。
  • 車椅子の構造を改めて知ることができた。フットサポートの角度や位置を変えることで前輪にあたらず、足の位置が適切になる等、車いすメーカーさんの視点を知ることができた。
  • 医療従事者だけでなく、車椅子等福祉用具を作る方々も対象となる方が少しでも状態が良くなるように願っていると感じた。チーム医療だけに留まらず、事業所等様々な形態の方々と関係を作ることが、現在・将来の患者様のQOLの向上に繋がっていくと思った。
  • 車椅子の背張り調整の体験では、背筋が伸びて安定して座ることができた。今回体験したことで、これから行く実習に役立てられると思った。

株式会社松永製作所「車椅子再発見プロジェクト」HP