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【教員リレーコラム】第39回 宮地恵美子「理学療法士と事業開発」

専門職大学である東京保健医療専門職大学では、展開科目に経営分野の科目を配置しています。経営分野では、経営の基礎からマーケティング、事業計画の策定などを学修、一般的な保健医療の大学との大きな違い・特色となっています。

今回は、経営分野の最後の履修科目である「総合事業開発」をご紹介します。
「総合事業開発」は4年生後期の選択科目です。今年は理学療法学科の29名、多くの4年生が履修しました。

この科目は、経営分野で学んだ知識をもとに、グループで事業のアイデアを考え、計画を策定し、最後に発表する、という内容で構成しています。今年は1グループを3名とし、アイデア出しから計画策定、発表資料の作成、そして発表まで、1日2回、8週間合計15回の授業で行いました。

この授業の中では療法士で起業している方を1回講師にお招きしお話しいただきましたが、体験談をもとにした講演に学生も刺激を受けたようです。

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さて、授業はまず理学療法士としての強みを生かし、社会に貢献できるアイデアを考えることから始まります。4年生はすでに病院や施設での実習も経験していますし、大学時代の様々な経験もあります。それらをもとにグループでディスカッションし、いろいろなアイデアが出されました。全部で10グループでしたが、テーマが重なることはなく、独自性のある、私には思いもつかないユニークなアイデアも数多くありました。

実はこの授業は4年生の後期、国家試験に向けての勉強で大変な時期に配置されています。授業時間も試験勉強に充てたいかもと思いある学生に聞いてみたところ、意外にも試験勉強とは違う勉強の時間でリフレッシュできてよい、という答えが返ってきました。なるほど、確かに私が同じ立場で暗記中心の勉強の合間に、クラスメートとディスカッションしながらアイデアを考え、計画を作る時間があったら、同じように思うだろうな、と思ったものです。

授業の最後は、グループごとの事業計画の発表です。パワーポイントを使い、クラスメートに自分たちの事業計画をプレゼンテーション。単なる説明ではなく、聞いている人に訴求できるかはとても重要です。発表内容を学生同士で投票し、1位から3位までのグループには表彰状授与と写真撮影、最後に全員で写真撮影をして終わりました。

執筆者プロフィール

宮地 恵美子(EMIKO MIYACHI)

東京保健医療専門職大学 理学療法学科 教授

専門領域:経営分野(マーケティング、経営分析、消費者調査)、都市計画

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