研究発表
【研究発表】「運動器疾患を有する高齢者における、サルコペニアと能力障害との関連について」を国際学会で発表しました
2023年9月7日(木)に第16回国際生理人類学会が、マレーシア大学サバ校で開催され、本学理学療法学科教員の富田義人講師が国際学会発表をしました。
【題名】
「運動器疾患を有する高齢者における、サルコペニアと能力障害との関連について」
(Title: Association between sarcopenia and disability among elderly orthopedic outpatients)
【概要】
サルコペニアとは、加齢に伴って筋肉量が減少することです。
能力障害は、老研式活動能力指標を使用し、手段的自立、知的能動性、社会的役割の3つの下位尺度で評価しました。
本研究の結果、整形外科外来に通院している高齢者においては、社会的役割の障害が重度なサルコペニアと関連していました。
筋肉量が減少していくことと社会的役割の関連について、本研究では因果関係を明らかにできませんが、社会的役割が障害されると外出の機会が減るなど身体活動量の低下が起こったり、食欲が出ないことによる栄養低下が起こったりすることがサルコペニアに繋がると考えられています。
社会的役割を良好な状態に保つことは、重度なサルコペニアに陥ることを予防できる可能性を発表しました。
このような成果の蓄積が、根拠を持って筋肉量の減少を予防できることに繋がると考えています。