教員コラム
【教員リレーコラム】第8回 丸山陽介「只今、みんなで奮闘中! ~ 解剖学・理学療法学科1年生 ~」
みなさん、こんにちは。
解剖学を担当している理学療法学科教員の丸山陽介です。
解剖学はご存じの通り、我々人体の構造を学ぶ学問で、
理学療法士・作業療法士は勿論、すべての医療専門職を志すとき最初(1年生)に学ぶことになります。言わば、最初の難関です。
具体的にどのようなことを学ぶのか…
イメージしやすく言うと、全身の骨は約200、関節は260、自分の意志で動かせる筋肉は400、その他には内蔵や神経など人体の構造の全てについて学びます。
「骨200!覚える?」
それだけで驚くと思いますが、骨の名前以外に、骨それぞれの部位にも名称がついています(例えば、上腕骨(腕の骨)の場合、大結節・小結節・結節間溝・解剖頸・外科頸・三角筋粗面・橈骨神経溝…)。
同じように筋肉では上腕三頭筋であれば、肩甲骨の関節下結節と上腕骨2カ所から始まり尺骨肘頭で終わり、主に肘関節の伸展(伸ばす)ことに作用します。
このような感じで学んでいくと量は膨大です。
「無理!(涙)」、「覚えられない!」と聞こえてきそうですが、
患者さんの立場からすればしっかりとした知識を持った理学療法士に担当して欲しいですよね。
そうでなければ心配です…学んでいる知識は、将来的に患者さんのためになるのです。
今、日本全国の理学療法士を目指す1年生が同じ解剖学と奮闘しています。
ここ東京保健医療専門職大学でも、只今、奮闘中です!
私は勉強とスポーツは同じだと思っています。練習してきた時間・内容は決して裏切らず、やった分だけ結果がついてきます。
一人では辛いことでも教室にいる同じ目標を持った仲間と一緒なら楽しみながら進んでいけます。できないことはありません!
私も同じく学生時代に解剖学を学び、現在も理学療法士として臨床現場で勤務しておりますので、特に理学療法士の仕事上で特に必要とされる知識や国家試験に頻出な内容を織り交ぜながら、一人ひとりが理解できるように支援しています。
また、みなさんが、何より解剖学を学ぶことが楽しいと思ってもらいたいと思っています。
一人では越えられない山も、みんなでなら乗り越えられます!
心から応援しています。
執筆者プロフィール
丸山 陽介(YOUSUKE MARUYAMA)
理学療法学科 教授
専門領域:基礎医学、人間医工学、健康スポーツ科学