教員コラム
【教員リレーコラム】第23回 富田義人「理学療法士という『天職』」
理学療法士は、病気やケガで体の自由を失った人々が再び動き出せるように、リハビリテーションを通してサポートします。その役割は単に身体的な治療にとどまらず、患者の心に希望と自信を与えることでもあります。そうした意味で、理学療法士は私にとって「天職」と感じられる職業です。
1.患者との信頼関係
患者が痛みや不安を抱えているとき、理学療法士はその状況を理解し、適切な指導とサポートを提供します。その過程で、信頼関係が築かれ、患者が次第に回復していく姿を目の当たりにすることは、理学療法士にとって大きな喜びです。
2.自己成長と挑戦
医学は進化し続け、最新のリハビリ技術や治療法が次々と登場します。患者一人ひとりに合わせたアプローチが求められるため、個別の対応が必要となります。これにより、自らも常に成長し続けることができ、その挑戦が理学療法士にとって刺激となり、誇りとなります。
3.社会的な意義と貢献
高齢化が進む中、理学療法士は、高齢者ができるだけ長く自立して生活できるようにサポートし、社会全体に貢献しています。また、スポーツ選手や働く人々がケガから復帰するための支援も行っており、幅広い層の人々の生活の質を向上させる重要な職業です。
4.感謝の言葉が力になる
理学療法士は、患者が自分の力で立ち上がり、再び歩き出す瞬間を共にする機会があります。そのときに患者から寄せられる「ありがとう」という言葉や笑顔は、他の職業では味わえない深い感動を与え、やりがいや達成感に繋がり、まさに「天職」と感じられる瞬間です。
5.自己実現とやりがい
人々の人生に寄り添い、その生活の質を高める役割を担うことは、大きなやりがいです。自分のスキルが誰かの未来を変える一助となるとき、その感覚は仕事を超えて自己実現の一部となります。
理学療法士は、人々の人生に直接的かつ積極的な影響を与えることができる職業です。患者との深い信頼関係を築き、挑戦し続けることによって、自分自身も成長できる理学療法士は、私にとって「天職」です。この記事を読んで、共感できたあなたは理学療法士・作業療法士に向いているかもしれませんよ。
執筆者プロフィール
富田義人(YOSHIHITO TOMITA)
理学療法学科 准教授
専門領域:生理人類学、高齢者、介護予防、予防、転倒、サルコペニア