専門職大学とは
新たな学校制度「専門職大学」とは?
2019年に誕生した新たな学校制度「専門職大学」。
ここでは、その特徴や一般的な4年制大学との違いについてご紹介します。
〈POINT 1〉専門職大学とは何か?
高度な「実践力」と豊かな「創造力」を兼ね備えた、
質の高い職業人を養成する新しいタイプの大学です。
2019年4月、短大制度が誕生してから55年ぶりに「専門職大学」という新しい大学制度が誕生しました。
専門職大学は、特定の職業のプロフェッショナルになるために必要な「知識・理論」と「実践的なスキル」の両方を身に付けることのできる新しい大学です。カリキュラムは、産業界・地域社会と大学が連携して編成し、講義だけでなく、学内・学外での実習が豊富に組まれています。
卒業後は「学位(専門職)」が授与され、即戦力の専門職として、ますます高度化する専門分野を新たな発想でリードし、新しいサービスを作り出せる人材としての活躍が期待されています。
専門職大学の学びの特長
- 卒業に必要な単位のうち、3分の1以上は実習の授業
- 600時間以上の実務実習
- 専任教員のうち4割以上を、実務経験をもつ教員「実務家教員」として配置。
さらに実務家教員のうち半数以上は研究能力を有していることも特長です。 - 原則40人以下の少人数授業。
- 各資格の周辺領域や、関連する他分野も学べます。
- 実務実習・・・学外の施設等の現場での実習
- 実務家教員・・・専門分野において5年以上の実務経験があり、かつ高度な実務能力を持つ者
〈POINT 2〉従来の大学とは何が違うのか?
専門職業人の養成を目的としているため
産業界と連携した豊富な実習・実技の機会が用意されています。
従来からある大学は、学問を深く研究するアカデミックな教育体系のもとカリキュラムが構成されていますが、社会の急激な変化に対応しきれていないのが現状でした。
専門職大学は、特定の専門職業人を養成することが目的のため、産業界と連携した豊富な実習・実技の機会が用意されており、一般の教員のほか、実務家教員がその指導にあたります。
また、産業界及び地域の関係者を中心とした「教育連携協議会」の設置が義務付けられており、最新の産業界の動向や地域社会の意見をカリキュラムに取り入れる点も特徴です。
専門職大学 |
|
大学 |
|
専門職大学は、やりたい仕事やなりたい職業が決まっている学生や、
高度な実践力を身に付け、成長分野や地域産業の変革の担い手となりたい学生に適した大学です。
〈POINT 3〉展開科目での学びが専門職大学の個性
専門職大学では、今までの大学にはなかった「展開科目」をカリキュラムに組み入れることが義務付けられています。
この「展開科目」で何を学ぶかということが、専門職大学の「個性」になります。
東京保健医療専門職大学で学べる展開科目
- 高齢者や障がい者の「美容」を学んでQOLを高めていただく知識や技術を身につけます。
- 被災地や避難所における高齢者や障がい者への「災害行政」を学んだりすることで、
各資格を取り巻く周辺領域への理解を深めます。 - 「経営分野」として、マーケティングや財務会計、事業計画立案などを学び、
医療福祉現場では実務リーダーとして、また一般企業においても、
新しいサービスを創り出していける人材を世に送り出します。
これらの学びは、医療機関や福祉施設だけでなく、一般企業からの注目を集めており、
企業連携として授業にご協力いただく予定となっています。
新しい学びにぜひご期待いただきたいと思います。